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6月8日、AKB48グループが出演したイベント「AKB48スーパーフェスティバル~日産スタジアム、小(ち)っちぇっ! 小(ち)っちゃくないし!!」の第2部で行われた「AKB48 32nd シングル選抜総選挙~夢は一人じゃ見られない~」にて、HKT48・指原莉乃が史上最多となる15万570票を獲得し、見事センターの座を射止めた。この得票数は、第3回AKB48選抜総選挙で元メンバーの前田敦子が獲得した13万9892票を上回る過去最多の票数。

同イベントは、8月21日(水)発売のAKB48、32枚目のシングルの選抜メンバーをファンの投票によって決めるというもので、「選抜総選挙」としては5回目を数える。毎年恒例となりつつあるこの総選挙は、メンバーの一年間の頑張りが明確な順位となって現れる側面を持っており、結果によってメンバーの今後を占うもので、メンバー、ファンのみならず社会的な関心事となっている。

かねてより、前回第1位を獲得した大島優子の連覇か、第2位の渡辺麻友の新政権樹立かという大方の予想を裏切り、5月22日に発表された選挙速報にて、指原が第2位の渡辺をおよそWスコアとなる大差をつけて第1位に輝くも、大島と渡辺の一騎打ちというのが大半の予想だった。

開票イベントで、第4位に柏木由紀の名前が呼ばれ、上位3位に入るであろうメンバーは大島、指原、渡辺に絞られた中、第3位のメンバーの所属チーム名が呼ばれた瞬間、会場からどよめきが起こった。(大島はAKB48・チームK、渡辺はAKB48・チームA、指原はHKT48・チームHで、チーム名が発表されると自動的に誰を指すかが判別できる)結果を受け入れたように毅然と席を立ってステージ中央に進む渡辺に対し、上位2人となった大島と指原は、意外過ぎる展開に会場のファン同様、ポカンと口をあけて思わず頭を抱えた。

さらに第2位発表時には、「指原には負けられない」と言わんばかりに手を合わせて祈る大島を尻目に、大島のチーム名が呼ばれる(チーム名の後に氏名が発表される)とさらに大きなどよめきが起こった。誰も想像し得ない驚きの結果に大島は「涙の一つも出ないこの感覚…。お腹を抱えて笑ってしまう総選挙は初めてです」と心境を明かして会場を沸かしつつ「(指原センターの)新しいAKBになることがすごくわくわくしています。どんなコミカルグループになるのか…」と冗談混じりに、第1位に呼ばれるであろう指原にエールを贈った。

最後に第1位で名前を呼ばれた指原は、「すごくびっくりしていて、涙も出てこないし、口の中もパサパサなんですけど…そのぐらい全部水分がもっていかれています…」と戸惑いを隠せないようすながら「HKT48に移籍して一年が経ちますが、『HKT48のメンバーや(HKT48を)ずっと応援してきたファンの皆さんが受け入れてくれるのか』とずっと考えていました。テレビ番組では明るく振舞っていましたが、わたしにとって一番孤独な時間でした。でも、きょう今このステージに立って、15万票というすごい票数が入ったのを見て、わたしは孤独じゃないんだと感じることができました」と思いの丈を明かした。さらに「きのう、もしかしたらと思って、一応小顔のマッサージに行ったので、行ってよかったなと思っています」と話し、大島が危惧していたコミカルっぷりを発揮していた。