NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(月~土曜前8・0)でヒロインを演じる女優、能年玲奈(19)が奮闘中だ。祖母の後を継いで海女(あま)になり、やがて地元のアイドルになっていく女子高生役で、素潜りはもちろん、ヒロインの“白目をむく癖”をマスターするなど体当たりで撮影に臨んでいる。「ほれぼれするようなカッコいい役者さんになりたい!」。追いかける背中はやはり“おばあちゃん”だ。
「白目ができるようになったんですけど、私の顔が黒目で成り立っているので、黒目がなくなると『誰だろう』みたいな」
質問を受けると「はっ!」と息を吐き、礼儀正しく背筋をピンと伸ばす。そして、宙に適切な言葉を探すかのように大きな瞳をキョロキョロ…。数秒後に返ってくる答えは、どれもユニークなものばかり。記者も経験したことのない不思議なオーラを放つのが、1953人のオーディションから選ばれた能年だ。
同作は岩手県を舞台に、内気な東京の女子高生・天野アキが祖母(宮本信子=68)の後を継いで海女を目指し、やがて地元のアイドルへと成長していく物語。
彼女にはゆったりとした空気が流れるが、行動力はある。もともと25メートルを泳ぐのがやっとだったが、昨年7月のヒロイン決定発表後、潜水を猛特訓。岩手・久慈市で9月にクランクインした後は10日間潜りっぱなしで、「だんだん水中が気持ちよくなった」と笑顔が弾けた。
船上から宮本に落とされるシーンでは「11月の極寒の海に4回突き落とされてガクガクでしたが、入ってみるときれいで、ウニもトゲトゲがかわいかった」と振り返った。
撮影を心から楽しんでいる姿は無邪気な子供のよう。自身も起用理由には「19歳にもなって小学生みたいなところ?」と分析している。
脚本は朝ドラ初となる宮藤官九郎(42)が担当しており、ユーモアも満載。アキは歌っているとき白目になるという設定のため、「年越しからずっと白目の練習をして極めましたが、友だちに白目でずっと話していると、『まるで9歳児だね』っていわれます」とハニかんだ。
役柄との共通点については「一つのことに集中すると周りが見えなくなっちゃうところ」と即答したが、「私は引きずるタイプ。新人のペーペーなんで、『こうすればよかった』とか、ズルズルと…」と意外な一面も告白した。
そんな悩んでいたときに支えてくれたのが、祖母役の宮本だったという。
「『の』を書いているつもりだったのに、それが『の』なのか分からなくなる感覚と同じように…自分がアキをちゃんと演じられているのか不安になっていたら、『今のまま一生懸命やれば、ちゃんとアキちゃんだから大丈夫』と言ってくださって…気が引き締まりました」
加えて、母親役の小泉今日子(47)や海女役の渡辺えり(58)らベテラン勢にもサポートしてもらい、日々、成長している。
現在は、アイドルになりきるべく歌やダンスをレッスン中。高校時代にバンドでギターをやっていたが、歌って踊るのは初めて。参考にしているアイドルにはももいろクローバーZを挙げ、「DVDを見て勉強しています。あの感情ダダ漏れな感じがすごくいいなと思って。こんなアイドルを演じたいな」と役作りに余念はない。
目標としているのは、アキと同じく“おばあちゃん”だ。
「宮本さんと一緒にお芝居をしてるだけでシビれるっていうか、毎日ほれぼれしちゃうっていうか…。本当にカッコいいので、宮本さんのような役者さんになりたいです!」
宙から戻った黒い瞳はらんらんと輝いていた。
★能年玲奈(のうねん・れな)
1993年7月13日、兵庫県生まれ。2006年、女性ファッション誌「ニコラ」のモデルオーディションでグランプリを獲得。10年に映画「告白」で女優デビューし、以来、フジテレビ系「鍵のかかった部屋」など話題作に出演。「カルピスウォーター」の第11代CMキャラクターで、今年も務める。好きなタイプは「森にいそうな人」。最近よく聴く楽曲は「朝ドラに出てくる吉幾三さんの『俺ら東京さ行ぐだ』。ハマッちゃいました(照笑)」。趣味はギター、読書、アニメ鑑賞。特技は絵を描くこと。1メートル62、血液型A。
「白目ができるようになったんですけど、私の顔が黒目で成り立っているので、黒目がなくなると『誰だろう』みたいな」
質問を受けると「はっ!」と息を吐き、礼儀正しく背筋をピンと伸ばす。そして、宙に適切な言葉を探すかのように大きな瞳をキョロキョロ…。数秒後に返ってくる答えは、どれもユニークなものばかり。記者も経験したことのない不思議なオーラを放つのが、1953人のオーディションから選ばれた能年だ。
同作は岩手県を舞台に、内気な東京の女子高生・天野アキが祖母(宮本信子=68)の後を継いで海女を目指し、やがて地元のアイドルへと成長していく物語。
彼女にはゆったりとした空気が流れるが、行動力はある。もともと25メートルを泳ぐのがやっとだったが、昨年7月のヒロイン決定発表後、潜水を猛特訓。岩手・久慈市で9月にクランクインした後は10日間潜りっぱなしで、「だんだん水中が気持ちよくなった」と笑顔が弾けた。
船上から宮本に落とされるシーンでは「11月の極寒の海に4回突き落とされてガクガクでしたが、入ってみるときれいで、ウニもトゲトゲがかわいかった」と振り返った。
撮影を心から楽しんでいる姿は無邪気な子供のよう。自身も起用理由には「19歳にもなって小学生みたいなところ?」と分析している。
脚本は朝ドラ初となる宮藤官九郎(42)が担当しており、ユーモアも満載。アキは歌っているとき白目になるという設定のため、「年越しからずっと白目の練習をして極めましたが、友だちに白目でずっと話していると、『まるで9歳児だね』っていわれます」とハニかんだ。
役柄との共通点については「一つのことに集中すると周りが見えなくなっちゃうところ」と即答したが、「私は引きずるタイプ。新人のペーペーなんで、『こうすればよかった』とか、ズルズルと…」と意外な一面も告白した。
そんな悩んでいたときに支えてくれたのが、祖母役の宮本だったという。
「『の』を書いているつもりだったのに、それが『の』なのか分からなくなる感覚と同じように…自分がアキをちゃんと演じられているのか不安になっていたら、『今のまま一生懸命やれば、ちゃんとアキちゃんだから大丈夫』と言ってくださって…気が引き締まりました」
加えて、母親役の小泉今日子(47)や海女役の渡辺えり(58)らベテラン勢にもサポートしてもらい、日々、成長している。
現在は、アイドルになりきるべく歌やダンスをレッスン中。高校時代にバンドでギターをやっていたが、歌って踊るのは初めて。参考にしているアイドルにはももいろクローバーZを挙げ、「DVDを見て勉強しています。あの感情ダダ漏れな感じがすごくいいなと思って。こんなアイドルを演じたいな」と役作りに余念はない。
目標としているのは、アキと同じく“おばあちゃん”だ。
「宮本さんと一緒にお芝居をしてるだけでシビれるっていうか、毎日ほれぼれしちゃうっていうか…。本当にカッコいいので、宮本さんのような役者さんになりたいです!」
宙から戻った黒い瞳はらんらんと輝いていた。
★能年玲奈(のうねん・れな)
1993年7月13日、兵庫県生まれ。2006年、女性ファッション誌「ニコラ」のモデルオーディションでグランプリを獲得。10年に映画「告白」で女優デビューし、以来、フジテレビ系「鍵のかかった部屋」など話題作に出演。「カルピスウォーター」の第11代CMキャラクターで、今年も務める。好きなタイプは「森にいそうな人」。最近よく聴く楽曲は「朝ドラに出てくる吉幾三さんの『俺ら東京さ行ぐだ』。ハマッちゃいました(照笑)」。趣味はギター、読書、アニメ鑑賞。特技は絵を描くこと。1メートル62、血液型A。
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